手を動かして問題を解いてみよう!
退職給付会計を改めて学習し直した
簿記1級の講座を受け始めて1か月近くが経ち、ついに退職給付会計について改めて学ぶ機会が。
わたしが学生時代に独学で学んだ際は連結会計の次くらいによく分からなかったのが退職給付会計。
当時を思い出すと、登場する用語の定義をひとつひとつ追っていった結果、各項目がどのように結びついているのかがまったく理解できていなかった。
それと、当時使っていたテキストは載せている例題が少なく、基本的なパターンの会計処理ごとの例題がなかったのも理解できなかった要因だと思った。
初学者が退職給付会計の会計処理の説明を抽象的な文章だけでされても、そりゃイメージわかないし理解も進まないだろう😥
と、昔の自分がとてつもなく非効率な苦行をしていたことに気づいてしまった…。
退職給付会計のミソ
簿記一級レベルの退職給付会計を理解できるか否かは、期末の処理(簿価と時価のズレの処理)がどのように行われているか?を理解できるかどうかではないかと思いました。
補助簿上で年金資産と退職給付債務を時価(実績)評価してズレ(数理計算上の差異と過去勤務費用)をズレの勘定に振り替えてプールし、プールしたズレを一定の基準で主要簿の退職給付債務に費用処理(配分)する。
期末の数理計算上の差異および過去勤務費用についての処理を一文にまとめるとこんな感じでしょうか。
わたしはこの一文を理解するのに結構かかりました…😭
どこにつまづいていたかというと…下線部の「時価評価」です。
具体的にいうと、見積額→時価(実績額)への評価替えの際に補助簿上の残高を実際に変更して、期末時点の時価(実績額)が翌期首の残高になる、ということが分かっていませんでした。
理解できなかった理由のひとつは年金資産・退職給付債務が補助簿上での取り扱いになるために仕訳がきられないので、数値の変更を仕訳で追うことができなかったこと。
もうひとつは、費用処理される数理計算上の差異がオンバランスなのに対して、未認識数理計算上の差異はオフバランスであるという違いをしっかりと理解できていなかったこと。
結局のところ、主要簿・補助簿上の勘定連絡図がイメージできていなかったことが原因でした。
下書きを理解に使う
わたしがどのようにして一連の処理の理解に至ったかというと…
とりあえず教えられた下書きを使ってひたすら演習問題を解いていて、下書きに慣れてきたら自然と理解できていました。
なぜか…?
それは講座で教えられた下書きがまさに勘定連絡図だったからでした。
下書きは問題を解くために与えられた情報を解きやすく整理するのためのフォーマットですが、
ある意味「分かっている人の頭の中を簡潔に表したもの」であるともいえると思います。
つまり、下書きにはその論点の考え方が洗練されて詰まっている。
わたしが下書きから退職給付会計の一連の処理を理解できたのも、そのように考えれば納得できます。
今後の学習では他の論点でももっと下書きを大事にしていきたい😄
Thanks🐟
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