単純接触(ザイオンス)効果を実感した!

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

実は日々いろんなものから影響を受けてそう。

ザイオンス(単純接触)効果とは

単純接触効果とは、

ある対象を何度も繰り返し見たり聞いたりすると、その対象に対して感じる評価が本来よりも高くなる現象です。

心理学者のザイオンスさんが論文で取り上げたことから、ザイオンス効果とも呼ばれている。

日常的なところで使われる例としては、企業名やブランド名のロゴなんかがまさにそうなのではないでしょうか?

コンビニ各社のロゴは店舗、商品、テレビCMをはじめとした各メディアでの広告など、消費者(我々)との接点のいたるところにあるため、

自然と消費者のもつコンビニ各社へのブランドイメージに、他の小売店よりも大きな安心感や信頼感を植え付けられている気がする🤔

最近、単純接触効果を実感している

ここしばらく毎日のように簿記の通信講座で勉強しています。

そして、ふと感じたのが講義映像に出てくる講師への自身の好感でした。

講義映像を視聴していて、ごくまれに講師の不注意でマイクが外れたり、物が当たったりして大きなノイズが音声に混じっている箇所があります。

講義映像を試聴し始めてすぐの頃は、

「ノイズくらい修正してから動画をアップロードしてほしい」

と思う部分もありました。

ですが、ふと気がつくと近頃は同じように大きめのノイズが入ってしまう部分に出くわしても、ほとんど気に留めなくなっていました。

ノイズに慣れたのでは?

という見方もありますが、慣れるほど頻繁にノイズが入るわけでもないので、

主な原因は自分の講師に対する好感度が上がり、不満・不快に対する許容度が上がったからではないかと思われる。

なぜ、講師に対する好感度が上がったのかを考えて、結論として出てきたのが「単純接触効果」でした。

ストーカーもこんな感じで生まれるのか?

自分の状況を客観視してみて思ったのが、

「今の自分の状況って、SNSでストーカーが生まれるプロセスと同じなのでは😰?」

ということ。

近い状況でもう少しロマンチックな例を挙げるのならば…

電車通学の男子高校生が毎朝同じ時刻・車両の電車で登校していて、

同じ車両に毎朝いつも乗り合わせる他校の女の子が次第に気になり出していく……

みたいな青春っぽい……いや、これもなんか気持ち悪いな😅

ヒトをストーカー化させてしまう危険なもの、という認識を持って気をつけていきたい。

本質は「認知的不協和」と同様か?

『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』山口周(KADOKAWA、2018)

以前取り上げたコチラの書籍、内容がかなり好きでちょくちょく読み返しています。

書籍のトピックの1つに「認知的不協和」が取り上げられているのですが、「単純接触効果」も認知的不協和で説明できそうだと感じた。

認知的不協和をわたしなりにまとめると、自分の行動と認知(どう感じているか)にズレ(不協和)が生まれると人間は行動ではなく認知のほうを変えやすい傾向、かな。

書籍では洗脳の方法として、対象者に植え付けたい思想を肯定する内容の文章を書かせる、というのを紹介している。

わたしの場合で考えてみると…

「毎日のように講師の映像を見る」という行動と「講師のことを好きではない」という認知の間にズレ(好きでもないのに毎日その人の映像を見ている)が生まれてしまい、

そのようなズレ(不協和)を脳が解消するために、行動を変える(講義映像を見ない)のではなく講師に対して好感をもつ(講師に対する認知を変える)

というプロセスにいたったのではないかと。

単純接触効果そのものについて当てはめれば、

「何度も見たり聞いたりする」という行動と「好きではない」という認知のズレ(認知的不協和)があれば、

「好きではない」を「好き」に変えることで行動と認知のズレを解消してしまう、と整理できる。

これは自分に対しても他人に対しても、うまく使えれば大きな成果が上げられそう。

そして、自分もこの効果に絡め取られないようにしないと。

Thanks🐟

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