AGEはフリットの葛藤は好きだけど…。
レビューが多かったので読んでみた!
『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』草薙龍瞬(KADOKAWA、2015)
ブッダの教えを普段の生活に活かしたムダな悩みの捨て方を教えてくれる、といった内容。
わたしは「宗教」が絡むと途端にうさん臭さを感じてしまう、ちょっとした宗教アレルギーなのですが、
こちらの書籍の内容はわたしが「宗教」に対して抱くスピリチュアルなものと正反対で、
確かな理論に裏打ちされた合理的な思考法が紹介されていて、ちょっと面食らってしまった😵💫
嫌な記憶に反応し続けてしまう、悪循環
同書の中で特にわたし個人として重要だと感じたのが、「過去の嫌な記憶に反応しない」ということ。
同書では触れられていないが、
①嫌な記憶の想起
②記憶に対して悪感情を抱く(反応)
③記憶の回路の強化(思い出しやすくなる)
という一連の流れがあり、③で思い出しやすくなったことによって①嫌な記憶の想起が起こりやすくなる。
(たしか、大脳新皮質に記録された記憶の回路が思いだすことによって使われ、その記憶回路の神経細胞の軸索のまわりの構造が強固になっていき、
記憶がさらに定着するというメカニズムだったハズ。専門ではないので正確性は保証できません…)
そして、①〜③の流れが循環してしまう。
この悪循環にわたしは大いに心当たりがありますね😰
ガンダムAGEの主人公・フリットの苦悩
読んでいて、アニメ『ガンダムAGE』の主人公・フリットがまさに過去(記憶)に対する感情に苦しめられていたのを思い出しました。
フリットは少年期にヴェイガン(過去の火星移住計画の際に取り残された人々の末裔)によって、
恋心を抱いていたユリン、母親をはじめとした多くの親しい人々を失ってしまいます。
大切な人々を奪われたフリットはヴェイガンに対して怒りと憎しみを、
そして守ることができなかった自分自身に対してもまた怒りと後悔などネガディブな感情をフリットは長い間抱き続けることに。
そのようにヴェイガンや自分に対してネガディブな記憶・感情をぐるぐるさせていたフリットも、ストーリーの最終盤では
より良い未来のためにヴェイガンと自分自身を許すことで、怒り・憎しみ・後悔などが詰まった過去を清算するシーンがあります。
フリットの心の中で救えなかった人々が登場し、ユリンが「許してあげて、みんなを。そして、あなた自身を」とフリットに語りかけるシーンには泣きました😭
わたしも過去を捉え直してみて
わたしは、フリットのような怒りや憎しみの感情をともなう記憶に悩まされてはいませんが、
失敗や劣等感といった感情をともなう記憶には苦しめられてきました。
最近はうまく自分の感情をコントロールしたり、過去を捉え直すことができてきたように思う。
例えば、わたしが大学時代に引きこもった経験は精神的な疾患もありかなりつらいものだった。
大学も留年して、その後のキャリアにも大きな影を落とす結果になったし、
「自分は心が弱く、社会不適合で価値のない人間だ」というアイデンティティを形成して、ネガディブな感情を引きずり続けた。
けれど、今はちょっと捉え方を変えて「心が傷ついた人の気持ちを理解できる」とか「どん底を味わったおかげで気づけたこと・得られたものもたくさんある」と思えるようになってきた。
自分の過去についての捉え方って、現在の自分のアイデンティティと繋がっているなと感じます。
Thanks🐟
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