感謝しかない。ホントに
もくじ
この本を読んで、色々思い出した
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』新井紀子(東洋経済新報社、2018)
を読んでみました。
AIについての正しい認識と、AI技術の進歩によって変わる今後の社会に関する課題を
東ロボくんプロジェクトを中心にわかりやすく解説してくれていて、
とても有意義な読書時間を提供してもらえました😄
この本を読んで、読解力ついて色々思い出したことがあるので書きたいと思います。
中学時代のわたし、活字嫌い。
高校生になるまで、わたしは活字嫌いでした。
小中学校時代には、漫画は読んでもほとんど活字の本は読まない。
夏休みなどの長期休暇には、必ず学校の図書室から一人一冊借りて、
借りた本の読書感想文を書く課題が毎回ありましたが、
真面目に読んで書いたことは一度もありませんでした。
中学生までに読んだ活字の本は、ハリーポッターとデルトラクエストだけ。
しかも、読むのに信じられないほど時間がかかっていた覚えがあります。
中学時代に読む本は、毎週月曜日に塾の帰りに買う週刊少年ジャンプのみ。
学校の成績も主要5教科で常に国語の成績がダントツで悪かった。
(なお芸術・実技系の科目も苦手です。特に音楽・美術は壊滅的)
今にして思うと、中学までのわたしは文章の係り受け・照応といった読解の基本的な能力が非常に残念な状態でした。
高校受験でそこまで苦労しなかったのは、親に通わせてもらった塾のおかげです。
中学時代に塾に通っていなかったらと想像すると……😰
高校に入って、文章が好きになった
現国の授業
高校時代、メンタル面の関係でつらかった中、現国の授業だけは比較的好きでした。
なぜかというと、予習しなくても授業の内容についていけたからです😋
わたしの通っていた高校では国数英の非選択授業では週一ペースで追試付きの小テストがあり、
現国の小テストは熟語や慣用句などの問題が多かったので、そのおかげで語彙も豊かになったと思います。
ノベルゲームとの出会い
高校時代、わたしの読解力にもっとも影響を与えたのがノベルゲームでした。
たまたま席替えで近くになったクラスメイトから布教されたのがキッカケ。
なお、一人ではなく二人から。
渡されたのは、18禁のものでした😅
TYPE-MOONの『Fate/stay night』やKeyの『リトルバスターズ!』をプレイして、
見事、ハマる😍
ニトロプラスの『沙耶の唄』は当時の自分には衝撃的で、
虚淵玄作品のファンになって、そこからアニメも見始めることになる。
Navelの『俺たちに翼はない』、オーガストの『穢翼のユースティア』、ケロQの『素晴らしき日々〜不連続存在〜』などの作品は当時、自室に引きこもりがちなわたしの世界を広げてくれた。
しゃんぐりら(あかべぇそふとつぅ)の『暁の護衛』シリーズから衣笠彰悟のファンになり、
現在でも毎巻決まって発売日に買っているラノベは、同氏が書いている『ようこそ実力至上主義の教室へ』シリーズだけだ。
このようにして、ノベルゲームとの出会いからわたしが活字と接する時間が劇的に増えた。
アニメからラノベへ
前述の通り、虚淵玄の作品ということで、当時放送されていた『魔法少女まどか☆マギカ(通称まどマギ)』を見始める。
で、まどマギが面白くて、他のアニメも観始める。
アニメを見ているうちに、ラノベ原作の作品は早く続きが気になってしまい、
原作を買ったり、前出のクラスメイトから借りて読むように。
そして、ラノベにもハマる😍
このようにサブカルにハマったことで
たくさんの文章に触れ、わたしの読解力は鍛えられたのではないかと考えています。
若者の成長に関して負の面も持ち合わせてるサブカルですが、
今振り返ってみると、生きていくために必須の読解力を鍛え、
たくさんのモノを教えてくれた、わたしにはなくてはならないモノだったと感じています。
サブカルと出会わなければ、国語の長文読解で、小説の登場人物の感情を文章から読み取ることができるようにはならなかったでしょう。
少なくとも、中学生の時のわたしはその類の国語の問題が苦手でした。
大学時代の塾講師のバイトで感じた読解力
引きこもり状態から回復して、大学に復帰したあとに始めたバイトのひとつが塾講師でした。
そのバイトの中で経験した読解力に関する話です。
小学校高学年くらいから高校生までの生徒に、5教科(まれに簿記)を教えていたのですが、
当時よく「あ、これ、話が通じてないかも」と思うことがありました。
わたしの日本語がおかしいのか🤔?
と自分を疑ってしまうほどに、話している内容が伝わらない。
教科書や問題集の文章をさらに噛み砕いて説明する、というのは当たり前。
授業中に説明するときには必ず、図表を交えた説明を紙に書きながら、具体例を交えて解説するスタイルに落ち着きました。
生徒の読解力不足を特に感じたのが、数学の文章問題。
時間、速度、距離に関する文章問題は小学校高学年から中学生まで形を変えながらずっと出てくるし、
高校に入ると数学だけではなく、物理でも似たタイプの文章問題が出る。
塾自体の学力層の問題もあると思いますが、それを抜きにしても、
文章問題になった途端にペンが動かなくなる生徒が圧倒的に多かった。
複雑な計算問題はできるのに、文章問題やグラフの読み取りが絡むと途端にできなくなる生徒も結構いました。
今思い返してみると、読解力の問題だったということがわかります。
まとめ
わたしは幸運だ、と思います。
まず、両親に良い塾に通わせてもらったこと。
おかげで、分不相応に高い偏差値の高校に入って、高いレベルの教育を受けられた(授業中にゲームしてましたが…)。
なんだかんだ高校は真面目に通わなかったけど、おかげでサブカルと出会い、文章との接触が増えて読解力もある程度つきました。
もしも、両親が高校進学はさせてくれても、塾に通わせてくれていなければ……
塾に通わず、自分の能力相応の高校に行っていたとしたら……
想像すると血の気が引きます😨
荷物検査があるような高校なら、18禁ゲームの貸し借りをできる環境も、
それをしようとするクラスメートはいなかったでしょう。
生徒の良識を信頼した、自由な校風の学校に入れて本当に幸運だった。
とても恵まれた環境に自分がいた・今もいることを再認識でき、色んなものに感謝が絶えない。
Thank you for reading‼️
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