ブラックマーケティングを読んで、兄のことを思い出した

ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる

脳科学×マーケティングという革新的で斬新な内容。専門知識がなくても楽しめます。

元々マーケティングに興味なかったけど、すごく楽しめた

『ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる』中野信子、鳥山正博(KADOKAWA、2019)

この書籍では、脳科学者の中野先生とマーケティング学者の鳥山先生が、

脳科学の視点を持って、今までと違った角度からマーケディングを見つめ直す

という非常にエキサイティングな内容のトピックがたくさん詰まっています。

書籍内でも、内容はあくまで著者ふたりのディスカッションからの考察に過ぎず、

今後は、これまで光が当たっていなかったマーケティングのグレーゾーン的な分野について研究が行われないければならない

と、いったように問題提起がなされているのですが、

今後、そういったグレーゾーンのマーケティングの研究が進んだら、また是非そのような研究についての解説本を出してほしい😆

と、思います。

解説がとても丁寧でわかりやすかったので、脳科学とマーケディングについて門外漢のわたしでも、内容の興味深さが伝わってきました。

パチンコに関するトピックで…

消費者の購買行動とドーパミンについてのトピックで、

日本のパチンコは海外のカジノと比べると、

ドレスコードの有無、立地、最低賭け金額、法規制などの違いにより

ギャンブル依存症を引き起こしやすい環境であることに言及しています。

この話を聞いて、わたしは自分の兄のことを思い出しました。

貯金を引き出そうとしたら…

わたしが高校生だった頃、それまで貯めていた貯金を引き出そうとしたことありました。

あんまり詳しくは覚えていないのですが、たしか当時のわたしは株式に興味があり、実際に株式投資をやってみようと思って、投資資金として使おうとしたのではないかと。

通帳を使って引き出す前に、とりあえず記帳してみたのですが、

通帳には、記憶にない引き出し記録と残高数百円が印字されていました。

ノベルゲームを買いたくて、嫌々ながらバイトしてためた数十万円が消えていました。

意味がわからなくて、メチャクチャ動揺するわたし😨

その後、色々ありましたが結果だけ簡潔にまとめると、

犯人はわたしの兄で、パチンコに使うために、

わたしの部屋からキャッシュカードを勝手に持ち出し、口座のお金を引き出して全額使いこんでいた。

当時わたしも兄の部屋から了解を得ず、勝手に物を借りることはあった。

が、流石に現金を無利子・無担保・無期限で、しかも相手の同意なく拝借するなんて、わたしの常識の範囲外でした。

最初に事実を知った時は、怒りと、なぜそんなことができるのか理解に苦しむ気持ち悪さを感じました。

そして、キレた高校生のわたしは仕返しとして、

兄が不在のときに、兄の大切にしていたモノをハサミで切り刻む✂️

という、今考えると、愚かすぎる行動をしてしまいます。

当然、それを見た兄は激怒し、殴り合いの喧嘩に。

終始わたしが圧倒的な劣勢の状況下で母が帰宅。

その後わたしだけ、すぐさま母に病院へ連れて行かれ、

診察の結果、顎の骨にヒビが入っていました。

兄に目立った傷はありませんでした。

以来、兄とはほとんど口をきいていません。

もしもパチンコがなければ……?

もし、この出来事がなければ、わたしと兄の関係性は今頃どうなっていたのだろうか?

もしもパチンコなんてものがなければ?

パチンコがあろうがなかろうが、いずれはわたしと兄は価値観の違いから、今のように疎遠になっていただろうか?

そう考えずにはいられません。

小さい頃は、兄との仲は良好だったと思います。

幼少期は兄の後ろにくっついていた時期もあるし、

その頃は兄がやっている習い事と同じものをやりたがり、

実際、両親にお願いしてやらせてもらっていました。

一緒にゲームをしたり、兄がTVゲームをするところ横で眺めていたりしていたこともあった。

どうしたいのか、正直わからない

兄との関係を今後どうしたいのか、自分でもわからない。

というか、自分がどうしたいのかを深く考えるのが怖いのかも。

それと、いまだに当時の事を完全には許せておらず、心にトゲのようなものが残っています。

というか、兄も大切なモノを切り刻んだわたしを許していないかもしれませんね。

兄は、わたしのことをどう思っているのだろう?

嫌っているだろいうか?

疎んでいるだろうか?

落ちぶれている現在のわたしの姿を見て、ほくそ笑んでいるだろうか?

それとも、無関心だろうか?

ホント、どうしたらいいんだろう。

Thank you for reading🐟

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