読み物としてもオモシロイ。
もくじ
書籍について
『プロジェクトのトラブル解決大全 小さな問題から大炎上まで使える「プロの火消し術86」』木部智之(KADOKAWA、2022)
作者の木部智之氏は、書籍の紹介によるとIBMにシステムエンジニアとして入社後、プロジェクト・マネージャーとして活躍し、
書籍の出版時点では、パナソニック・システムソリューションズ・ジャパンの執行役員であるようで、
システム開発の現場でさまざまな炎上(大きな問題が起きてしまった)プロジェクトの立て直しを経験をもとにした
火消し(問題解決)のノウハウがまとめられています。
書籍の魅力
わたしがいいなと思ったのは次の3点です。
- 内容が具体的で行動レベルの提案がされている
- 86の解決策でほとんどの問題をカバーしている
- 組織マネジメント以外にも転用できる
内容が具体的で行動レベルの提案がされている
書籍では86のトピックそれぞれについて、推奨されるアクションとNGアクションを例示してくれています。
また、どのトピックも著者自身の実務での適用事例や失敗体験が語られています。
なので、現在なにか問題を抱えたプロジェクトのまっただなかで、にっちもさっちもいかな状況に追いやられている人なら
書籍の内容の中で、自分の状況にマッチしているものをそのまま改善策にできるハズ。
86の解決策でほとんどの問題をカバーしている
リーダーの心構えから始まり、状況確認や問題の原因特定の手法からメンバーのそれぞれのマネジメント方法まで実に幅広く紹介されています。
プロジェクトマネジメントの問題解決においては、辞書的に(?)使えると思います。
プロジェクトでなにかしら問題があるのなら、この書籍の目次を眺めれば引っかかる項目がいくつかあることのほうが多いでしょう。
そもそも、リーダーがこの書籍の内容を業務に反映していたら、問題はほとんど起こらないのではないかと思うので、
炎上する前に事前に読むのがもっとも効果的なんでしょうが😅
組織マネジメント以外にも転用できる
書籍に挙げられている具体例は、プロジェクトのリーダーとして筆者の体験が主ですが、
内容の抽象的な部分は、問題解決というさまざまな分野に転用できるものになっています。
なので、書籍の内容は炎上プロジェクトの火消しに限らず、読者の仕事や日常生活にも役立てることができるものばかりです。
日々の業務や日常の困りごとを「問題(課題)」として設定して、それを書籍のノウハウを使って解決・解消することができるハズ。
こんな人におすすめ
- 仕事や日常生活で問題・困りごとを抱えている人
- プロジェクトリーダーや管理職(にこれからなる人)
- システムエンジニアの炎上プロジェクトの内実に興味がある人
Thank you for reading🐟
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