お金の動きから歴史の動きを見るというのがわたしには合っていました。
書籍について
『経済で読み解く世界史』宇山卓栄(扶桑社、2019)
同書はタイトルの通り経済的な背景に主眼を置きながら各地域・年代における歴史の変遷を解説してくれます。
歴史の大きな流れ・潮流を掴むのにはとても適した内容で、経済についてもかなり分かりやすく解説されていた印象です。
全体像をつかめていないわたしには非常に得るものが多かった。
歴史関連の作品をより楽しめそう
さらっと世界史の全体的な流れを見ただけにすぎないのですが、それでも歴史に関連した作品に対して感じるおもしろさが上がったように思える。
わたしが以前から読んでいた唯一の歴史モノのラノベ『幼女戦記』もそのひとつ。
第一次大戦に至るまでの歴史的な背景がなんとなく頭にあると今までと違った視点で作品を楽しめそう。
今までは歴史をほとんど知らないまま読んでいました(それでも十分おもしろい)が、ストーリーを思い出してみるとうまいこと史実が織り込まれていると気づく。
同作品から感じていたストーリーの緻密さやリアリティの一部は、背景に史実というしっかりした土台があるからなのでしょうか。
20世紀初頭のヨーロッパ史をもっと詳しく調べたら、さらに違った面白さに気づけるかもしれない。
そう考えるとちょっと興味がわいてきました😊
世界史から現代のVUCAを感じた
経営・経済・政治などさまざまな分野で現在使われている言葉であるVUCAですが、今まであんまりピンときていませんでした。
世界史の流れをざっと確認してみて、産業革命以降の変化の流れの速さの異質さがわかるとVUCAというものが確かに現在の状況をよく表していると感じられました。
わたしは物心ついたときには家にインターネットに繋がっている個人用のPCが普通にある環境だったからなのか、それともテクノロジーに無関心だったからなのか
自分が生まれてからの技術革新について、「変化が激しい」という意識を持ったことがありませんでした。
国際情勢(政治・経済)については完全に目を背けていたので、そもそも変化を感じ取ることすらできない状態だった。
ですが世界史で過去(歴史)を少し覗いてみて、現在の変化の速さと先行きの不透明さを感じることができた。
というか、比較対象である過去(歴史)を知らないと現在の状態を正しく認識できないのは考えてみれば当然かも…😰
歴史というのは現在を正しく認識するための有用なツールでもあるのだと思うと、歴史に弱いことに危機感がわき上がってきます。
Thanks🐟
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