冒頭のCIAの話にグッと引き込まれた!
書籍について
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』マシュー・サイド著、株式会社トランネット(翻訳協力)(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2021)
著者のマシュー・サイド氏はイギリス『タイムズ』誌の第1級コラムニストで、オックスフォード大学哲学政治経済学部を首席で卒業…なのに卓球選手だった!?という思わず二度見してしまう経歴の持ち主。
書籍の内容はタイトルの通り組織における「多様性」がもたらす効果をさまざまな分野の事例から紐解き、著者の洞察を加えて解説してくれるというもの。
わたしが今まで「多様性」に対して持っていた認識は「ないよりはあったほうがマシ」というくらいのものでした。
しかし、読んでみてその認識がガラリと変わったことを自覚しています。
著者がイギリス人なので、日本(人)単体についての考察はほとんどありません。
なので、日本の場合はどうだろう…?と考えてみると、ちょっと背筋がゾッとしてしまった😰
日本の「多様性」は国際的にみてどうなのだろうか
わたしに確かな知識やデータがないので憶測の域を出ないまでも、日本ってかなり多様性が低いのではないかと思ってしまう。
かなり前に流行した「KY(空気読めない)」という言葉にも表れている通り、日本人の同調圧力の強さはかなり高いのではないか。
また、多様性を阻害している要因もいたるところに散見される。
教育制度では飛び級がなかったり、学校の入学時期が4月しかないところが多かったり。
男女の性別的な格差意識の残る公的あるいは民間企業内の制度だったり、新卒一括採用が未だに主流だったり。
年上や目上の立場の人を過剰に持ち上げる風潮・文化もそうかも。
島国という地理的な要因もあるのだろうか?
あと思いつくのは稲作文化だったことで、同調・協調することが文化として染み付いているのかだろうか?
ともかく、日本で生活する上では意識していなければ「多様性」を持つことはむずかしいのではないか😥と思った。
「多様性」を持つためにわたしができることはなんだろう?
同書を読んで、多様性がないと組織および個人の意思決定の質が著しく低下することを知り、
自分にも多様性を持てるような取り組みが必要であると考えました。
まず考えたのが、いろんなバックグランドを持った人と交流を持つ、ということ。
なのですが、これはすぐには実現できそうにないので追々進めていくということにして、
代替策として本・映画などを通じて、今までとは違った視点を体験していくことなら即実行可能で手軽なのではないかと。
ただ、百聞は一見にしかずと言うように、実体験とは効果も効率も比べるまでもなく低いと思うのでなるべく早く他者との交流を持てるようにはしたい。
でも、そもそも自分と同質性の高い人とすらうまくコミュニケーション取れないのに、自分と接点のない人とコミュニケーション取れるか…?
Thanks🐟
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